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スタッフインタビュー #03

音響監督・岩浪 美和さん

この作品の魅力についてお聞かせください

岩浪

「悪い人が出てこない」ところです。物語の後半にかけて対立するキャラクターはいるんですけど、それも価値観の違いや方向性の違いで対立してるだけ。基本的には悪い人が出てこない世界観がすごく好きですね。お子さんでも見ていただけるような魔法少女ジャンルなので、ご覧になる方もゆったりと癒されていただければ。

気になる設定や推しキャラはいますか?

岩浪

やっぱり主人公のクルミちゃんかな。進むべき道で揺れるさまが自分自身の若い頃と一緒だなって、すごく共感できる。若い方、思春期の一番の悩みって「自分はどうなりたいのか?」「自分に何ができるのか?」ですよね。僕自身もそうでした。これからどういう道に進んだらいいのか、どう生きたらいいのか。悩んでる方も多いと思うんですけど、そういう方に見ていただけたら「自分がやれることを一生懸命やる」というところで、勇気づけられると思います。

岩浪

あとは、極端なキャラが多いので……普通科のおバカな男の子たち(*ドク・テツ・マイクの三人組)とか。マ研の部長・副部長にいたっては、名前が最後までわかんないんですよね。普通つけるだろ! って(笑)。でもまたそこがいい。
動物たち(フクロウの風太、カエルの大吉、カピバラの愛子ら)も意外と好きです。役者さんたちと一緒に「風太/大吉/愛子は何て言ってるんだろう?」と想像して、「じゃあそういう風に鳴いてみよう!」と試行錯誤するのは、どこまで当たってるかわからないけど、クリエイティブで楽しかったです。

動物たちだけの予告もありますね

岩浪

何を話しているかの設定はあるんだけど、伝わらないだろうな(笑)。情報量はすごく少ないんですけど、イマジネイティブな予告ですね。
あとはミナミ先生。ルックスは若いけど、実はいい年(笑)。子どもたちを温かく見守りながらも支えてあげてる姿が、自分くらいの歳になると重なるところもあったりして、共感できますね。

AR/DB時の印象的なエピソードがあればお願いします

岩浪

松根監督はすごくジェントルで理知的な方で、演出の狙いもはっきりしてらっしゃるので、音を作るのも、映像の狙い通りにやっていけば上手くいくタイプの作品でした。
そういう意味ではやりやすくてノーストレス。現場自体もスムーズで、納得のいくものが作れました。

仕事としてはアットホームな雰囲気というか、トラブルもなく、自分自身も楽しくやりましたし、声優さんたちも本当に楽しそうでした。その空気感は作品にもこもってると思うので、見る方もゆる~い感じで癒されていただければ。何かと世知辛い世の中なんですけど、前向きに生きる子どもたちをみて、前向きになれる作品だと思います。
皆さんの応援次第では続編もなくはないと思うので、よろしく!!!

最終的な音チェックはいつもアフレコブースで行う岩浪さん。理由を聞いたところ、
「調整ブースは音が良すぎるから」極力、通常の視聴環境に近い状態でチェックするためだそう
録音調整の根岸信洋さん、録音助手の大村雛子さんと
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